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「人文院卒」のレアキャラがIT企業と出会った

sonar ATS Sales Div.2/sonar ATS Sales Dept.2/ Customer Success Team 1
廣川千瑛2020年入社/東京大学 出身
「人文院卒」のレアキャラがIT企業と出会った。廣川千瑛

プロフィール

東京大学大学院にて、歴史を専攻。明治時代に花開いた博覧会の文化にのめりこむ傍ら、友人と人文の面白さを伝える「ジブン×ジンブン」というプロジェクトを設立。2020年4月にThinkingsへ新卒として入社後、同年8月にCS(カスタマーサクセス)チームに配属。sonar ATSを利用する60社の顧客をサポートしつつ、サービス改善の提案を行っている。

人文に沼った大学院時代

私は昔から、歴史や国語が好きでした。先人が書き残したことや、考え方、ものの見方に興味があったからです。私は東京大学で修士課程まで進み、日本文化の歴史を専攻していました。気づけば、「人文系で大学院まで進んだ」という、なかなかのレアキャラ人材になっていました(笑)。

私は、大学1年次に受けた日本美術史の授業で衝撃を受け、この分野にのめりこんでいきました。明治時代、外国の文化が次々と入ってくる一方、日本も自国をプロデュースするために、これまでの技術を結集した超絶技巧の工芸品を輸出し始めます。その時期、花開いたのが、様々な物品を集めて展示する「博覧会」の文化です。その頃、とある日本文学研究者の教授から、都心部だけでなく地方都市でも、独自の博覧会が行われていたと教わりました。東京・京都から伝わった見聞を、自分たちなりに昇華しようとした地方の博覧会の歴史に、私は一気に“沼って”いったのです。この分野は、「新しいものの見方が入った時、人はどう反応するのか」という、自分の原初的な興味とマッチしていました。

博覧会の研究に没頭する傍ら、私は友人に誘われて「ジブン×ジンブン」というプロジェクトを立ち上げました。東大では、「五月祭」「駒場祭」と年2回学園祭が開催されます。そこでの主な学術展示は、実験やロボットといった理系のものばかりで、本格的な人文系の学術展示はありませんでした。それはおかしいという問題意識を、仲間たちで感じていたのです。

折しも、社会では「人文系学部不要論」が盛り上がっていました。私もまた、中高生に「人文はいいぞ!」と、自信を持って言えないという問題意識がありました。この二つの問題意識を解決したい。人文の面白さを伝えて、中高生や大人が学びたいものを見つけられる手助けをしたい。そうして立ち上げられたのが、「ジブン×ジンブン」でした。

結果として、私たちは2018年11月の駒場祭に最初の展示を行い、1,500名の来場者様にお越しいただきました。社会人になった今も、初期メンバーで学校などを訪問し、人文学を楽しめるワークショップなどを行っています。

空回りな就活中にもらった
一通のオファー

そんな私の就職活動は、“ダメダメ”の一言でした。「文系の東大大学院生」という、自分の属性に負けないよう、とにかく頑張ったのですが…。それがかえって空回りしてしまったのです。

面接ではとにかく、「面白いと思うことがしたいです!」と熱意を伝えました。しかし、「面白くない仕事で、貴方は適性を発揮できますか?」という、面接官からの当たり前すぎる疑問に、ぐうの音も出なかったのです。

初期にオファーを下さった企業さんは、最終選考まで進みました。社員の方にもサポートしていただきましたが、結局私の軸が定まっていなかったことで、「うちとはマッチしないね」と落ちてしまいました。

就職活動に負け続けていた私は、会社のインターンに応募しまくり、選考を受けまくるスタイルから方針転換しようとしていました。そこで注目したのは、ITで社会の仕組みを変えようと取り組む、テック系の企業でした。そんな時、Thinkingsから選考のオファーがきたのです。タイミングが重なったのと、Thinkingsのことを調べるうちに興味を持つようになり、会社説明会に参加して面接も受けました。

面接では、Thinkingsにとても好印象を抱きました。私が一生懸命話そうとする様子を、人事担当の方や役員の方はあたたかく見守ってくれて、「キミ面白いね!」と興味を持ってくださいました。逆質問にもかなり時間を割いてくれて、一言一言、言葉を選びながら答えてくれる様子を見て、「この会社は他と違う」と思ったのです。コミュニケーションスタイルが自分と合っていると感じ、入社を決めました。

お客様の成長を実感できる仕事

私は2020年4月にThinkingsへ入社し、同年8月から現在までカスタマーサクセス(CS)チームに所属しています。CSはsonar ATSをご購入いただいたお客様を、継続的に支援・サポートするのが仕事です。sonar ATSの導入にはじまり、活用法の相談や設定方法の反映など、お客様と長期的にコミュニケーションを行います。CSチームはお客様の規模によって、3チームに分かれています。中規模クラスのお客様に対応する私のチームでは、ひとりあたり50〜60社のお客様を担当しています。

CSの面白さは、「お客様が気づいていないお困りごとを謎解きしていく」ことにあると思っています。お話をうかがいつつ、「お客様の悩みにはあの機能が活かせるな」と探索するのが、とても面白いのです。そうやってお客様とコミュニケーションをしていると、まれに「お客様がこちらの想像を超えた瞬間」に立ち会います。お客様が、私たちの説明でsonar ATSを学び、使い慣れていき、応用方法を見つける。「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」ではありませんが、私たちの説明が、応用の利く形で伝わったことの証左であり、とても嬉しいです。

この喜びを感じる前、私は、私が勝手に呼んでいるのですが「2年目の壁」にぶつかりました。入社から1年経ち、ある程度商品知識が身についた結果、お客様の悩みに対する解像度を高める努力を、怠るようになってしまったのです。お客様の話を早合点して、失敗してしまうことが増えました。私の上司は、お客様の問題をなんなく解決できる人でした。彼女をよくよく観察すると、お客様の話をしっかりと聴き、典型的なケースに固執せず対応策を考えていたのです。

その様子を見て以来、お客様の苦労をしっかり想像しよう、「相手の靴を履いてみよう」と思うようになりました。朝出社して、まず何をするのか。どんな作業でつまずいたり、疲れたりしてしまうのか。それを解消するには、何が必要か…。

お客様をとことん想像して、共感できるようになろうと努めることで、以前よりもいい提案ができるようになったと思います。

「考える」が第一義の心地いい場所

Thinkingsは、誰もが自分事として業務に取り組んでいる会社です。メンバーが話し合い、解決策を模索できる会社です。仕事で生まれた疑問に対して、当事者は責任を果たそうとするのはもちろんのこと、周りのメンバーもそこに積極的に手を差し伸べます。私がお客様から「解約したい」というお問い合わせを受けても、その背景や対応を一緒に考えてくれる先輩ばかりです。

人と人との間に業務のボールが落ちても、とりあえず拾おうと思える雰囲気が、社内で醸成されていると感じます。研究者を目指したこともある人間にとって、「考える」というのを第一義に置く集団で働くのは、とても居心地がいいです。質の高い対話で、スピーディに物事が決まっていくので、そこに追いつくために日々頑張っています。

私は今、CSチームで「質の高いsonar ATS改善案を提示する」ことに取り組んでいます。CSで集められた要望は、プロダクトを改善するチームへと伝えます。彼らは、綿密に吟味しながらsonar ATSの方向性を決めています。彼らに「なるほど!」と思える要望提案ができた時は、思わずガッツポーズするくらい嬉しいです(笑)。お客様の声を正確に届けるために、お客様のお話から、その大変さを想像し要望提案を組み立てていくことが、とても大切だと考えています。

私だけの肩書きを見つけていきたい

実は私は、Thinkingsに入るまで何の取り柄もないと思っていました。学生時代も、周りの方がずっと優秀で、取り立てて何かに優れているとは思えなかったのです。Thinkingsに入社し、「資料作りや人と話すのがすごく上手」と先輩に言われて、はじめてこれらを「得意」と認識できました。そこに気づけたのは、自分で考えてアウトプットしたものを、受け止めてくれる場所があったからです。

Thinkingsのように、対話というセーフティが用意されている場所は、とても少ないと思います。就職活動に悩んでいる人は、とりあえずThinkingsに来てください(笑)。自分の「そうあるべき」という思い込みから、一歩抜け出すことができるかもしれません。

私は今後、お客様との1対1のコミュニケーションだけでなく、Thinkingsのすべてのお客様をより広い視点で捉えて、マーケティング提案ができる存在になっていきたいです。そのためにも、今以上に作り手・使い手の両方を深く理解できるようになりたいですね。「○○ができるCS」という形で、廣川の独自の肩書きを見つけていくつもりです。

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