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あなたの会社の採用メッセージは、人工知能時代に対応しているか?

本コラムは、藤野貴教氏に寄稿いただきました。

fujino

藤野 貴教
(株式会社働きごこち研究所 代表取締役 ワークスタイルクリエイター)

アクセンチュア、人事コンサルティング会社を経て、東証マザーズ上場のIT企業において、人事採用・ 組織活性・新規事業開発・営業MGRを経験。
2007年、株式会社働きごこち研究所を設立。「ニュートラルメソッド」を基に、「働くって楽しい!」と感じられる働きごこちのよい組織づくりの支援を実践中。「今までにないクリエイティブなやり方」を提案する採用コンサルタントとしても活躍。現在の研究テーマは「人工知能の進化と働き方の変化」。グロービス経営大学院MBA(成績優秀修了者)。
2006年、27歳の時に東京を「卒業」。愛知県の田舎(西尾市幡豆町)で子育て中。 家は海まで歩いて5分。職場までは1時間半。 趣味はスタンディングアップパドル(SUP)。朝の海が大好き。

変化を起こしてみよう

はじめに。

この文章は、採用担当の方、ならびにその上席に当たる方の危機感を醸成するために書きました。
言うならば「煽り」の文章です。
したがって、書き方も断定口調ですし、あなたにとってうれしくないことも書きます。
その上でお読みいただけると幸いです。
この記事を読んだ後に、「変化を起こしてみよう」という思いが生まれることを。

今起きている世の中の潮流

2020年に向けて、私たちの仕事や生活にAIをはじめとする最新テクノロジーが次々と導入されていく。
それは世の中の大きな潮流である。
2013年にディープラーニングという手法が事実上発見され、様々な産業で活用され始めている。
今はまだ、「AI」であることをことさらに謳うサービスが多いが、「気付かないけどAIが入ってる」という状況にどんどんなっていく。

この変化を私は人工知能時代の訪れと呼んでいるが、この変化が起きている2017年において、採用活動はどのように進化すべきであろうか。

採用手法においてAIを活用することもはじまっている。たとえば、エントリーシートの添削や、学生を発見するマッチングへの活用などだ。そういった、採用活動へのAI活用ももちろん必要であるが、この記事の主目的はそこではない。

「採用メッセージ」を、人工知能時代に対応させるということについて書く。

学生から上がっている不安

わかりやすい話をしよう。

たとえば、2016年夏。私がのべ数百名の採用担当者を対象に話した、「人工知能時代の採用」をテーマにしたセミナーでは次のような質問が上がった。

「私は損害保険会社の採用担当です。学生から、『自動運転時代において、損害保険はどう進化していくんですか?』という質問が上がったのですが、私はそのことに答えられませんでした。経営者もまだ答えを見つけ出せていない問いに対して答えなくてはいけない。これからの採用活動では、こういうことに答えなくてはならないんですね」

そうなのだ。学生の問いは、すでに人工知能時代の訪れを示している。

なぜか。
彼らは、まさに人工知能時代に自分が働くことを意識し始めているからだ。

学生の得る情報も年々進化している

別の事例も出そう。

4年間内定者研修で講師を務める、ある大手企業においての出来事だ。

民泊、airbnbの話を研修でしたところ、
2016年6月に実施した内定者研修では、知っている学生が30名中1名だった。
それが、1年後の今年、30名中10名が知っており、airbnbを使ったことがある学生が3名いた。

新しいテクノロジーや新しいサービスが世の中に普及していく世の中の大きな潮流は、確実に進んでいるのだ。

採用で語るべきは未来

では、そんな中、何を語るべきか。

それは、未来だ。
人工知能時代に、自社のビジネスがどのような進化をする「可能性」があるか、という未来だ。

もちろん、進化の逆の可能性もある。時代変化により、どのような課題がありそうか。
その課題を、人間の知恵でどうやって解決していく必要があるのか、を話さなければならない。

なぜなら、彼らは、2018年もしくは2019年に入社し、2020年をまたぎながら、社会人のはじめの3年間を歩むからだ。

こういうことを言うと、
「うちの会社は、AIとかまだ活用していないんで、話すネタがないんです」
という人がいる。

何を言っているのだろうか、と思う。
それでいえば、ほとんどの会社が、AIを活用していない。

「やってないから言えません」と言う採用担当者に問いたい。

あなたの会社の経営者は、「やったことがないので、語れません」と投資家に言うだろうか?
あなたの会社の営業は、「やったことがないので、売れません」と顧客に言うだろうか?

採用とは、未来を語る仕事だ。
なぜなら、未来を切り開く人材を獲得するための活動が、採用だからだ。

それなのに、なぜ未来を語らないのか?

ミスマッチを起こさずに、未来を語る

こういう話をすると、必ず反論が来る。

「まだ起きていない未来を語ると、入社後のミスマッチが起きませんか?」

いま、うなづいた人も多いだろう。

大風呂敷を広げて、早期退職になることは、企業にとっても学生にとっても損失となる、
だから、ちゃんと事実を語るべきだと。

この考えは間違っていない。その通りだ。
事実、私は、一つ目の会社を1年で退職している。その問題を解決すべく、採用コンサルタントになった。
だから、私にとってミスマッチは、きわめて自分ゴトであり、真剣に考えているつもりだ。

採用コンサルタントになって、15年。今、こう思う。
だとしても、未来を語らなければならない。それが採用だからだ。

志望度と理解度の両方を上げるために

私がよく、セミナーで話すトピックに、志望度と理解度というマトリクスがある。

志望度が高く、理解度が高い状態を理想とするのであれば、
志望度が高く、理解度が低い状態が、ミスマッチを生む。
では、理解度が高く、志望度が低い状態はどうなるか?
ミスマッチのない、就職だろうか?

違う。
辞退だ。

そもそもミスマッチが起きる前に、入社の可能性がないのだ。

右下のカーブを通って採用に至るルートは、どうしても入社しなければいけない(もしくは入社させなければならない)ような状態がない限り、ほとんどの場合ないといっていい。

まずは志望度を上げなくてはいけないのだ。

その後、理解度を上げて、入社に結びつける。
理解度を上げる方法は、面接であり、社員面談であり、内定フォローなど、いろいろ知恵を絞らなくてはいけない。

まずは志望度を上げることが優先なのだ。
そして、志望度を上げるために、必要なのは、未来を語ることである。

他の方法ももちろんある。ただ、今、多くの企業に足らないのは、
「人工知能時代~つまり数年先に起きてくる世の中の潮流~における、未来を語ること」だ、というのが、この記事で最も言いたいことだ。

どんな未来を語ればいいのか?

では、どんな未来を語ればいいのか?

  • ・テクノロジーの進化が、自社のビジネスにどのような影響を与えるか
  • ・自社にとっての機会と脅威は何か?
  • ・自社にとっての機会と脅威は何か?
  • ・(まだ答えが見つかっていないとしても)どのように人間が対処すべき必要があるか?
  • ・AIの活用が進んだ時、自社の仕事はどう進化するか?
  • ・どんな仕事がAIやロボットに代替され、その時、人間が生み出すべき付加価値はどう進化することを求められるか

箇条書きにすると、こういうことになる。

この問いに、答えられるだろうか?
未来に正解などない。
あるのは仮説と意思だ。

仮説を立てるには、情報収集が必要だ。
そもそも、テクノロジーの最前線を知ることから始めなくてはいけない。

未来を真剣に考える学生は、未来を真剣に語る企業を選ぶ

意思とは、AIが持たない、人間の強みの象徴だ。
そして、その意思が、人を動かす。つまり、学生の志望度を上げていく。

未来を語れない企業に、入社したいだろうか?
だから、未来を語ってほしい。そのための、情報ならいくらでも私は提供したい。
なぜなら、人工知能時代でビジネスを進化させる人間を育てないと、
この国自体の産業競争力が落ちていくからだ。
これは、別記事で書くが、「テクノロジーリテラシの差が、企業の競争力の差になっていく」というのは、今この国がまさに向き合っている課題なのだ。

逆に、こうも考えてほしい。
「世の中の潮流など、私には関係ない」と思うような学生を、採用したいだろうか?
「私はエンジニアじゃないから、テクノロジーは関係ない」と思うような学生に、これからのビジネスを任せられるだろうか?

IT立国を政府が強力に推進しているエストニアでは、子供たちに、ブロックチェーンを教えている。
子供たちの教育プログラムに、ブロックチェーンが入っているのだ。驚きではないだろうか?
翻って日本では、ブロックチェーンってなんだ?ビットコインと何が違うんだ?というビジネスパーソンがほとんどだ。

AI時代に、採用担当が行うべき「人間としての仕事」

もしかするとみなさんは驚くかもしれないが、
「テクノロジーの最前線を知るべきだ」などと偉そうに語っている私も、テクノロジーを勉強しだしたのはこの2年だ。もともと、プログラミングがいやで一社目を辞めているくらい、テクノロジーを自分とは関係ないと思っていた。テクノロジーのど素人だった私が、この2年で、必死に学んだ。そしてその面白さに気付いた。そのことを語り続け、ついには、「2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方」という本まで出してしまった。
だからこそ、「エンジニアだけでなく、すべてのビジネスパーソンが、テクノロジーを身近に感じることが必要だし、そのことはできる」と強く確信している。

この2年間、私は、「人工知能をはじめとするテクノロジーの進化によって、人々の仕事がどう変化するか」を日々研究し、日々クライアントの業務に対して、その分析を行い、提言をしている。

自分のやったことのない仕事に対して、テクノロジーの情報や、最新ビジネス情報を集め、必死に考え、「未来」をイメージしている。

採用活動の支援で言えば、上記の問いに対してクライアントとともに考え、インターンシップのプログラムや説明会のコンテンツを作り、リクルーターが語るべきトークをひねり出している。

2018年卒においては、いくつもの会社で「未来」を語るメッセージが生み出され、見事に採用成果につながった。昨年、採用成果が低かった会社でも、この厳しい売り手市場で成果が出たこともあり、自信をもって、この文章を書いている。

もちろん成果が出たこともうれしい。
だけれども正直言って、私はこの「未来をイメージする」という仕事自体がこの上なく楽しい。
なぜなら、これこそが採用コンサルタントとして、「人間の仕事」であると実感できるからだ。

あなたにとって、採用担当者として、未来を想像し、語ることは、「楽しいと思える仕事」だろうか?

今は、「やらなければいけない」ことかもしれないが、やがてそれは「楽しい」と思えることになる。
そう私は、確信をもってあなたに伝えたい。

今感じた危機感は、やがて、達成感につながるのだから。

– 2017年6月 藤野 貴教 –

【セミナー情報】

藤野貴教氏を講師にお迎えし、2017年7月25日に採用担当者向けのセミナーを開催いたします。テクノロジーの進化に伴い、採用手法、並びに採用メッセージに変化が起こり始めてる昨今、人工知能時代を見据えた採用の進化について、熱く語っていただきます。

7月25日開催 「2020年人工知能時代 学生をグッと惹きつける採用活動のあり方」


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